最近、お客様より使用大豆についてのご質問を戴くことが多いので、お答えしたいと思います。 豆腐用には、2種類の大豆を使っています。 ・大白眉(だいはくび・中国産) 大白眉は戦前日本人が満州で造った大豆で、明治生まれの先代が死に際に、満州に良い大豆があると言い残して亡くなりました。 今日では日本の大豆の味も向上しましたが、戦前、国産より群を抜いた味をもつ大豆でした。 値段も国産大豆よりかなり高価ですが、今も昔のまま、有機認定証付きのものを限定数入荷しています。 甘味もあり美味しい大豆ですが、固い豆腐になりにくく、扱いにくい上に、割高な為、一般の豆腐店ではあまり使用されません。 固くて腰のある豆腐を造りたい時は、国産をブレンドするか、国産大豆だけで製造するので、有機の表示はせずに出荷しています。 ・大鶴(おおつる・国産) 煮豆業界では大切にされている、甘味のある美味しい大豆で、腰のある豆腐になります。 国産では最上級の味をもっており、大白眉と肩を並べられる国産大豆をと思い探した逸品です。値段は大白眉より少しお安いです。 一年を通じて、入手出来る数少ない最上級の大豆ですが、それでも入手出来ない時は、他の品種を使用しますが、不足があります。 豆腐の味は、大豆の味、豆乳の味で決まると思っているのですが、最近、安い豆腐で「えっ!!」と思う非常に甘い豆腐が販売されている事があります。 「大鶴」以上の甘味をもった国産大豆は、本当に僅かしか存在しないので、奇怪しいと思っています。 先日も「何処々の豆乳は美味しくない」と言って、豆乳を買いにこられた玄人のお客様があります。 豆乳は不味くても、豆腐は美味しいのかも知れません。 |
・油揚げ用の大豆 |
風神雷神を従え悪を懲らしめる菅原道真公(上図) イラスト/ながた みどり 国宝北野天満宮縁起に初めて鬼の姿の雷神が登場。以後、風神雷神が名匠により描き続けられるようになりました。葛飾北斎も軸物ですが、二本爪のもの凄い雷神を描いています。これは細身の雷神ですが素晴らしいものです。とようけ屋山本は北野天満宮の門前町にあります。 |