平成10年(1998)生ゆば丼の発売によりこれまで一般のお客様にはなじみの薄かった生湯葉が一気に普通の食品素材としてみとめられるようになりました。
生ゆばはゆば鍋に豆乳を流し込み湯せんして温めると表面に蛋白のうすい膜が出来ます。これが湯葉ですが最初と後ではゆばの性格がことなり色もかわってます。
最初に出来るゆばはあまり薄くシートになりません。
これを2,3回つまんで捨てていました。これが「つまみゆば」です。
すると次に薄いシートになる湯葉が出来ます。
これ以後湯葉は引き上げるにつれて厚くなり色も濃くなり最後は赤く鍋にへばりつくようなどろりとした湯葉になります。これが「甘ゆば」です。
味はしつこい味ですがなぜか大豆の甘味がこれに残って甘いゆばになりますので甘ゆばと云います。
生湯葉膳はゆばの出来る順を追って色々のゆばをこの一膳に組みました。御賞味ください。
最初に出来るゆばですがシートにならないため指でつまんで捨てていましたが味は珍味でとようけ屋ではこれを少しずつ小さなパックに入れて発売しました。これで一気につまみゆばは市民権を得たようです。
他所さんはくみ上げ豆腐に影響されてかくみ上げ湯葉として売出されている店もあります。シートにならないため「とろとろ」です。
豆乳に練り胡麻を入れたものです。
胡麻の香りと云うよりねり胡麻を入れる事により、より一層生ゆばがしっとりします。是非お試しください。
つまみゆばの次に揚げるのが引上げゆばです。一番柔らかいゆばで刺身に向いています。
店によっては束ねた形で売っておられますが当店では一枚ずつ折りたたみラップで包んでいますので水々しさが長持ちします。大変手間がかかります。一枚ずつトレーに入っています。
ねり胡麻を入れた為より以上しっとり感が増し最高のゆばだと思いますが今の所豆腐のようにゆばの味をあまりやかましく一般の人は云われないようです。残念です!
大きな湯葉1枚をおりたたんで、ラップで包んでいます。冷凍品。
生ゆばを巻いたもので京料理に煮でよく使われています。
小巻ゆばの表面を少し焼いたもので煮た時ほどけにくくなり形くずれしません。
一般に「べた」と云われるもので十枚平ゆばを重ねてラップで包み販売しています。
冷凍で保存し調理台の上に平たく置いて少し冷凍がゆるんだ所で一枚ずつはがして使います。
シートですのでどのような形にも使えます。刺身に向いています。営業用によく出ます。
厚い目のゆばを10枚重ねました。煮たり、物を包んだりにはこれをおすすめします。
ゆり根、ぎんなん、木耳を生ゆばに包み油で揚げたもので煮含めて下さい。美味です。煮て温いうちが絶品です。少し甘い目でとようけ茶屋のゆば膳はこれがメインです。温いくずあんを掛けて下しています。写真のパックは2ヶ入りです。
どろっとした形でパックに入れて販売しています。煮詰まってカラメラの臭いがしますが少し甘いです。お醤油をかけてお食べ下さい。
当店特製の絞り用豆腐に、たっぷり百合根をまぶし、ごぼう、人参、木耳、椎茸、生麩、銀杏、むき海老、かしわ、グリーンピースを生湯葉で包み込み干瓢で結び蒸し上げた贅沢なものです。召し上がり方は弱火にて(強火では生湯葉が破れます)たっぷりのだし汁に、お好みの味(薄口醤油、みりん、砂糖等)を付け、含め煮にしてお召し上がり下さい。少し濃い目が、美味しく頂けます。商標取得をした当店オリジナル商品です。
生湯葉をだしで煮たものです。
私生湯葉は少し甘い目で少し濃い目に煮たものが一番美味しく食べられると思っています。
煮るのは薄いものより厚い目のゆばが良いと思います。